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【作曲解説】ファンタジーRPGにぴったりな「村のBGM」の作り方|少ない楽器で温かみのある音を作るコツ

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ファンタジー系RPGで最初に訪れる場所といえば――やはり「村」ではないでしょうか。
穏やかな時間が流れる場所で流れる音楽は、プレイヤーに安心感を与える大切な存在です。

今回は、そんな村のBGMを少ない楽器で作る方法を解説していきます。
(オーケストラ寄りの村BGMについては別記事で紹介しています)

目次

1. 村BGMの種類

村のBGMには、大きく分けて2つのタイプがあります。

種類特徴代表例
少ない楽器で奏でるアンサンブル系素朴で温かみのある印象。木管や弦の柔らかい音色が中心。ゼルダの伝説シリーズなど
オーケストラを使った壮大なタイプ奥行きのある音空間で、自然や神秘を感じさせるモンスターハンターシリーズなど

この記事では前者、「アンサンブル系の村BGM」に焦点を当てて解説します。

2. BGMの基本構成を考える

村のBGMを作るときは、以下の4つを決めると全体像が掴みやすいです。

  • 拍子
  • BPM(テンポ)
  • コード(調性)
  • 使用楽器

2-1. 拍子を決める

特殊な村でなければ、基本は以下のどちらかです。

  • 4/4拍子:オーソドックスで落ち着いた雰囲気。標準的な村向き。
  • 6/8拍子(または3/4):少し可愛らしい・民族調・ワルツ系の雰囲気を出したいときに◎。

2-2. BPM(テンポ)

BGMのテンポは雰囲気を大きく左右します。

  • ゆったり落ち着いた村 → 60〜90BPM
  • 明るく活気ある村 → 90〜130BPM
  • ラテンや民族調 → 130以上も可

※速すぎると“村人が慌ただしい”印象になるので注意(笑)

2-3. コード(モード)

ファンタジーBGMに欠かせないのがモード(旋法)の考え方です。
初心者のうちは難しく感じるかもしれませんが、まずはDドリアン(レミファソラシド)を意識して作ると、自然と“幻想的な響き”になります。

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2-4. 楽器編成

村のBGMでは、使う楽器を増やしすぎないことがポイントです。
目安は10種類以内。音の隙間が「空気感」や「温もり」になります。

  • リード系:フルート、パンフルート、クラリネット、オーボエ、バイオリン
  • 打楽器:バウロン、ジャンベ、シェイカーなど
  • 弦系(伴奏):アコギ、バンジョー、ブズーキ、コントラバス(明るめの曲なら省略可)
  • 環境音:鳥のさえずり、水音、風の音など

3. 実際の制作手順

  1. リズムを作る:拍子の頭拍に打楽器を置き、テンポを作る。
  2. 伴奏を重ねる:弦楽器でストラムやアルペジオを入れ、コード進行は安定重視。
  3. メロディーを作る:ラテンやケルト調でなければ連符を控え、ゆったりした流れに。

4. まとめ

村のBGMは派手さよりも「安心感」や「温かさ」が大切。
音の隙間を恐れず、少ない楽器で世界観を描くことがポイントです。

🎵 覚えておきたいコツ
・音数を減らして空気感を残す
・中低音を中心に穏やかに構成する
・モードを活用して幻想的な響きを作る

次の記事では、「オーケストラを使った深みのある村BGM」を解説します。

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