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【作曲解説】オーケストラで作る村のBGMの作り方|モンハン風の深みあるサウンドを作るコツ

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前回の記事では、比較的静かで少ない楽器による「アンサンブル系の村BGM」の作り方を解説しました。

今回は、モンスターハンターの村のような、オーケストラを使った深みのあるBGMをテーマに解説していきます。

目次

1. BGMの基本構成を考える

村のBGMを作るときは、以下の4つを決めると全体像が掴みやすくなります。

  • 拍子
  • BPM(テンポ)
  • コード(モード)
  • 楽器編成

1-1. 拍子

特殊な村でなければ4/4拍子6/8拍子(3/4)が主流です。
特にオーケストラを使う場合は、6/8や3/4でワルツのリズム(強弱弱)を取り入れると、幻想的で深みのある雰囲気が出やすいです。

💡ヒント:弦のレガートに乗せてホルンで1拍目を強調すると雰囲気UP!

1-2. BPM(テンポ)

テンポは60〜120BPMが目安です。
速すぎると戦闘曲のようになるため、落ち着いたテンポ帯で広がりを意識します。

  • 静かな村 → 60〜80BPM
  • 活気ある村 → 90〜110BPM

1-3. コード(モード)

ファンタジーBGMでは、Dドリアン(レミファソラシドレ)を意識すると自然で深みのある響きになります。

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1-4. 楽器編成

オーケストラでは音域の重なりが多いため、音の棲み分けが重要です。

🎻 弦楽器(ストリングス)

  • コントラバス
  • チェロ
  • ビオラ
  • バイオリン(ソロも可)

バイオリンの打ち込みは難易度が高いため、アーティキュレーション操作の知識があると◎。

🎺 金管楽器

  • トランペット
  • トロンボーン
  • ホルン
  • チューバ

ホルンは暖かさと奥行きを出すのに最適。トランペットは入れすぎると戦闘寄りになるため、厚み付け程度に。

🎷 木管楽器

  • クラリネット
  • フルート
  • ピッコロ
  • オーボエ
  • ファゴット

柔らかい音で中〜高域を彩る。ファゴットは低音の支えに最適。

🪘 打楽器

  • バウロン
  • ジャンベ
  • マラカス

現代的なドラムセットは避け、民族打楽器で“土着感”を演出します。

🌿 民族・特殊楽器

  • パンフルート
  • ティンホイッスル
  • アイリッシュフルート

これらをリードに据えると、一気にファンタジー村の雰囲気に。

🎸 ギター類(弦楽器)

  • アコースティックギター
  • バンジョー
  • マンドリン

バイオリン群と被るため、ストラムではなくアルペジオをアクセント的に入れるのがおすすめ。

2. 実際の制作手順

  1. リズムを作る:設定した拍子に合わせて民族打楽器を配置。
  2. 伴奏を作る:弦・管楽器でコードを構成し、オクターブ重ねやハモりで厚みを出す。
  3. 音域を整理する:コントラバスとチューバなど、同帯域の重なりに注意。
  4. メロディーを重ねる:バイオリンやフルートをメインに、ホルンで対旋律を添えると◎。

3. まとめ

オーケストラ版の村BGMは音数が増える分、「整理と引き算」が重要です。
弦・管・打のバランスを意識し、各パートに明確な役割を与えましょう。

🎵 覚えておきたいポイント
・モード(旋法)で幻想的に
・金管・木管の重ねすぎ注意
・民族打楽器やパンフルートで世界観を強化
・ソロバイオリンで人間味をプラス

次の記事では、「戦闘BGM」や「ボス戦BGM」の作り方を解説予定です!

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