この記事で分かること
- 絶対音感と相対音感の違いについて
- あなたがどの音感をもっているか
- 意外と知られてない音感の話
音楽に今まであまり触れてこなかった人でも知っているであろう「絶対音感」
また、似ている言葉として「相対音感」という言葉があります
どちらも同じ音感ですが似て非なるものです
では、まずはこの2つの音感の違いを見ていきましょう!
絶対音感とは?
絶対!と聞くとなんかすごそうですよね!
絶対音感は、ピンポイントで音を判別する音感です
絶対音感を持っていると、何かの音が鳴った時に、それが何の音(ドレミファソラシ)か聞き分けられます!
そのため、耳コピをするには大変便利な音感になります!
しかし、残念ながら絶対音感は幼少期に訓練しなければ習得は不可能と言われています
後天的に身に着けるのは難しい音感です…
相対音感とは?
相対音感は、絶対音感とは少し毛色が違います
相対音感は、何かしらの基準をもとに音の高低差を判別します
こちらの音を聴いてみて下さい
今2種類のドを鳴らしました
先になった音と後になったド、どちらが高いドか分かりましたか?
2番目に鳴った音が高いドです!
このように、音を比較して音の高さを判別するのが相対音感です
音感テスト!
では、あなたがどの音感を持っているかテストしてみましょう
ではまずは絶対音感のテストです
次の音がなんの音か当ててください
分かりましたか?
答えはミです!
これが一発で分かればあなたは絶対音感を持っています!
では分からなかった方、相対音感テストもしてみましょう
ちなみに、絶対音感を持っている方も相対音感は身に付けられますのでもう少しお付き合いください笑
今からレベル3→2→1の順に難易度を下げて出題します
どこかで答えがわかれば相対音感を持っていることになります
レベル3
今からドの音を鳴らした後に、別の音を鳴らします
その音を当ててください
分かりましたか?
答えはソです!
レベル2
次は一度、ドレミファソラシを鳴らします
そのあとに流れる音を当ててください
分かりましたか?
答えはファです!
レベル1
最後は先ほどと同様、音の高さを判別するテストです
先に鳴らした音と後に鳴らす音、どちらが低い音でしょう?
分かりましたか?
答えは2番目の音が低い音です !
さて、あなたがどの音感を持っているか分かりましたでしょうか?
音感にはレベルがある!?
私自身、小さなころからピアノを習っており絶対音感を持っています
絶対音感を持っていると、なんでも音が聞き分けられるんでしょ!と聞かれることが多々ありました
正直に言います
普通に無理です笑
もちろんピアノの音といった、演奏された音ならある程度分かりますが…
分からない理由としては大きく2つあります
それは
- 音感にはレベルが存在する
- 生活音や声などはいろいろな音が混じってできている
からです
- 音感にはレベルが存在する
先ほど、相対音感テストはレベルを3つに分けました
実は絶対音感を持っていても、聞き分けられる音の数は人によって差があります
先ほどの絶対音感テストをレベル1としましょう
レベル1では単音だけの問題でした
ではレベル5くらいの問題をどうぞ
どの音がなっているか分かりましたか?
おそらく絶対音感を持っている人でも識別できない人が多いと思います
答えはシレファソです
このように複数の音は、絶対音感を持っていても聞き取れないケースが多いです
- 生活音や声などはいろいろな音が混じってできている
生活音や声はいろいろな音の成分が混じってできています
たまに物音に対して、「これはミの音だ」といった風に音を断定する人がいますが、その人が絶対音感を持っているかと言われると怪しいです
複数の音が混じると、大抵の絶対音感持ちの人は音を判断できません
また、同じ音でも高い音、低い音が存在します
こちらの音を聞いてみてください
今流れたのは全部同じラです
ですが音の高さが違うので、違和感がありますよね?
生活音はこのような同じ音でも高さが異なる音がたくさん含まれているので、判別がかなり難しいです
少し話が逸れますが、曲の中に語りが入っている曲がありますよね?
YouTubeに上がっているその曲の耳コピ演奏や楽譜に起こした動画を見てみると、語りの部分は演奏されていません
以下の楽曲が、分かりやすく語りがあって、語り部分が楽譜に起こされていない曲になっています
参考にしてください
ちなみに、何故この曲を選んだかちゃんと説明しておきます!
この曲、
- YouTubeに楽譜がある
- 公式音源がある
- 曲中に語りがある
といった風に、参考にするにはとてもよい曲だったのです笑
ちゃんと真面目に選曲しました!(ふざけてないよ!)
聴いてもらえれば分かりますが、掛け声の「Ahoy」や「あん、神様ぁ、いつかこのマリンを本物の海賊に・・・してくだたぁ~い」のフレーズは楽譜に起こされていません
この点からも、言葉を音に表すことが難しいことが分かります
しかし、この曲を作った人は大変ぶっ飛んでらっしゃいますね笑(誉め言葉ですよ)
とにかく、どんな音でも聞き分けられると言っている人は、むしろ聞き取れていない人か正真正銘の絶対音感持ち(音の構成まで完璧にに分かる人)であると思われます
相対音感は育つ
絶対音感は後天的に身に着けることはほぼ不可能ですが、相対音感は訓練すれば身に着けることができます!
また、音楽をするうえで絶対音感よりも相対音感の方が役に立つ場面は思った以上に多いです
むしろ相対音感の方が役に立つと言っても過言ではないかもしれません
ちなみに相対音感が役に立つ場面として分かりやすいのはハモリをする時です!
ハモリにはメインの音と適切な距離(音の高低差)が分からないといけません
そのため、高さを識別する相対音感はハモリをするうえで大いに役に立ちます!
もしあなたが音楽をしているのであれば、相対音感を成長させて楽しい音楽ライフを送りましょう!
それでは今回はここまで
ではまた!